旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『共同研究 転向』

思想の科学研究会編『共同研究 転向』(平凡社)は全三巻の大部な本ですが、私が高校生の頃はちょっと大きな書店には決まって置かれていました。現在は平凡社東洋文庫で入手できます。
当時の私は、今もあまり変わりませんが、とても短絡的で、思想の科学鶴見俊輔ベ平連と考え、この本を手にすることはありませんでした。せめて「ベ平連」をプラグマティズムとかアナーキズムとかにする知識があったなら、もう少し早くに愚かさから脱することもできたのでしょう。
初老と呼べる頃になって、やっと鶴見の著作を読むようになりました。『共同研究 転向』も古書で揃えました。上巻は1972年の第20刷です。ただ通読はせず、人名事典のように用いていました。さて、いよいよ最初から読むことにしますか。