思想の科学研究会の「共同研究 転向」が平凡社の東洋文庫に加わりました。
恥ずかしいことに、私はこの膨大な論文集を読んでいません。高校生のころ、神田の新刊書店ではどこでも見かけた本でしたが、鶴見俊輔の名があることで、手にすることもありませんでした。鶴見イコールベ平連、「けっ」っていう感じだったのです。現在もそうですが、当時はそれに輪をかけて無知蒙昧な私でした。
何冊かの著作を読んだ今では、底に流れるアナーキズムへのシンパシーも含め、鶴見は学ぶところの多い思想家のひとりになりました。それとともに、「共同研究 転向」も読むべき本となりました。
東洋文庫になったのはいい機会でした。が、全6巻、1冊3,150円はなかなかのお値段です(刊行された1、2巻の価格です)。古書店で、私がかって見た3巻本を3,000円で入手しました。
読みかけの本が山となっていますので、いつ読了できるかの見通しは立ちませんが……。