昨日は寒がりの私でも、歩いていて羽織りものを脱ぎたくなる暖かさでした。あたりを見ると、サクラがまだ咲いているのにハナミズキが咲き始めていました。こんな風景ははじめてです。
サクラの開花が遅れたせいでしょうが、私が中年の頃まではハナミズキは5月初旬に咲いていました。
寒がりです
歳をとって一番変わったと思うのは寒がりになったことです。暑いのは苦手でしたが、寒さは平気でした。それが60歳を過ぎた頃から少しずつ変わっていきました。
70歳少し前からは指先が冷えるようになりました。火照ることはありましたが、まったく逆になってしまったのです。その頃から完全な寒がりになりました。
気温が20度を超えるようになっても厚着をしています。
読めない本はあきらめよう
通読できなかった理由の一番は、昨日書いたような「他の本に移ってしま」ったからではなく、内容が理解できないことです。くやしいが読める日も来るだろうと、泣く泣く(嘘です)書棚に戻していました。増える一方でしたが仕方がありません。
何年か後に、そんな本をすらっと読み進められたときは、小躍りがしたくなるほどでした。それ以後に読んだ本のおかげなのでしょう。本はいつかは読めるもの、何度でも読めばいいのです。
昨年病気をしてから、歯が立たずに読めなかった本はもう手にしないことにしました。考えが変わったのではありません。「いつか」を待つ余裕がなくなってきたと感じたからです。それなら読める本を一冊でも多く読んでおきたい。
そういいながら、途中でやめてしまった松本重治著『上海時代 - ジャーナリストの回想』(中公新書/全3冊)を読んでいます。
カレンソウとボケ
カレンソウが咲き始めました。蕾と茎の色が同じなので、いきなり咲いたという感じです。たぬきの森(ベランダの鉢植え群)では今ボケとカレンソウが咲いています。
intervention
昨日の東京新聞朝刊の『杉全(すぎまた)美帆子の読み解きアート』では埼玉県立近代美術館で開催されている「アブソリュート・チェアーズ」が紹介されていました。「今回の展覧会は「座れない」作品がほとんど。「座る」以外の椅子が持ついろいろな面を、現代作家があの手この手で可視化してくれます。」と杉全は書いています。そんな「アート」のいくつかが写真とイラストで掲載されていました。その中のダイアナ・ラヒムの《インターベンションズ》は公園でよく見かける「排除アート」そのものです。"interventions"というタイトルですから、作者がこの椅子の形状を批判的に見ているのは間違いありません。しかし杉全のキャプション「体を横たえたい人の邪魔する物体を少しでも感じよく…」に疑問を感じました。どれだけ可愛く飾り立てても、あんな椅子はintervention(口出し)にしかなりえないのです。
一夜明けて今日の東京新聞朝刊の『こちら特報部』には「新宿の公園ベンチは「意地悪」か」という記事がありました。あの「排除アート」は最近では「意地悪ベンチ」と呼ばれているのですね。こちらははっきりと「意地悪ベンチ」に否定的でした。