旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

武道館で「君だけに愛を」

昨日は武道館のワイルドワンズのコンサートに行ってきました。武道館には10年以上行っていません。なにせ、筋肉少女帯のコンサート以来ですから。


ザ・ワイルドワンズはオリジナルメンバーが1名も欠けることなく活動している唯一のGSです。現在もリーダーの加瀬邦彦が経営している「ケネディハウス銀座」で月1回のライブを続けています。今年は結成40周年、平均年齢は60歳とのこと、頭が下がります。
ケネディハウス銀座」には20年ほど前に、当時やっていたバンドのメンバー達とよく行きました。ハウスバンドのリーダーとも親しくなり、幕間に彼のギター談義を聞くのも楽しかったものです。ワンズの月例ライブも確かその頃から始まりましたが、私はハウスバンドを聞きながら、気楽に酒とおしゃべりを楽しむのが好きでしたの、そちらの方には行ったことがありません。


今回のコンサートの目玉は、なんと言ってもゲストの沢田研二とワンズのジョイントです。フライヤーにもこう書かれていました。

「もしもジュリーがワイルドワンズのメンバーだったら!?」そんなコーナーを約30分、ジュリーを交えて当時の曲を中心に楽しく懐かしくお送りします。

ゲストコーナーは「シー・シー・シー」で始まりました。予想外の選曲です。続いてタイガース時代によく歌っていたストーンズの曲などのメドレー。植田さんのMC「当時はぼくたちもタイガースもよく洋楽のカバーをやっていました」の<洋楽>には笑えました。
加瀬さんが「タイガースは再結成が難しいだろうから、ワイルドワンズと一緒にあの頃を再現しようよ」とジュリーに話しかけます。衣装は全員お揃いの臙脂のジャケットで、まさにGSそのもです。ワンズのメンバーはあの頃の体型を維持していますが、ジュリーは、一時よりはやせましたが、お腹がぷっくり。まあこれもいいか。
トリさんの「これを聞くと、懐かしくて涙が出ちゃうかもしれないよ」の前振りで始まったのが、明治チョコレートのCMにも使われた「落ち葉の物語」でした。ラーラララララーの部分を観客が唱和します。
次の「君だけに愛を」で客席の熱気は一気に高まりました。ジュリーが武道館で客席を指さしながら「君だけに!」と2006年11月2日に歌っているのです。長生きはしてみるものです。
最後の曲は「TOKIO」。これも意外でした。「危険なふたり」は聞けなかったけれど、コンサート1回分に匹敵する素晴らしい30分間でした。


後半はワンズのヒット曲が続きます。なんと「バラの恋人」ではチャッピーこと渡辺茂樹が特別参加です。嬉しいなぁ。そして最後はお約束の「思い出の渚」でした。
アンコールではサプライズゲストが登場しました。加山雄三です。これにはびっくりしました。
3時間近いコンサートでしたが本当に楽しかった。最後の挨拶で、泣きながらジュリーとハグしていた加瀬さんが印象的でした。