ザ・フーのジョン・エントウィッスルのベースを耳コピしてみようと、「マイ・ジェネレイション」を久しぶりに聞き返してみました。実はザ・フーのファンではなかったので、これほど熱心に彼らの曲を聞いたのは初めてです。
完コピするまでには至りませんでしたが、なんとか私でも演奏できました。でも、当時のロックシーンにおいてはエントウィッスルのリードベースは斬新なものであったはずです。
ザ・フーはモータウンなどR&Bの曲をカバーすることからバンドをスタートさせました。たぶん、演奏面でその影響を最も受けていたのがエントウィッスルだったのではないでしょうか。
私は、昨日書きましたように、R&Bやソウルのベーシストが大好きです。エントウィッスルとはバックグラウンドが同じなので、さほどテクニックのない私でもコピーができたのでしょう。でも、簡単なフレーズではありませんが、現在のベーシストにとっては指ならし程度にしかならないはずです。
曲の中間部のソロの部分で、エントウィッスルはピックを細かくふるわして同じ音を引き続けます。トレモロ奏法ですが、ベースでこれをやったのは聞いたことがありません。簡単なことなのですが、これは結構イケています。
その後Aメロに戻ると、疲れてしまったのかルートを弾くだけになってしまうのがちょっと残念です。
「マイ・ジェネレイション」は吃音で歌われていますが、それがポリリズムのような効果をあげ、実際以上に曲が複雑な構造を持つような印象を与えています。ロックのボーカルは、どんなに激しいものでも、8ビートに気持ちよくのっているものでが、ロジャー・ダルトリーのボーカルはそれを拒否します。
それが俺の世代だ、と言うばかりに‥‥。
マイ・ジェネレイション~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー
- アーティスト: ザ・フー
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M)
- 発売日: 2007/12/05
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る