旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

紀伊國屋とヘップバーン

話題のテレビドラマ「JIN−仁−」を見ています。
昨日は歌舞伎に関わりのあるストーリーで、私の昔の職場も協力しており、いつもより入れ込んで見てしまいました。あのような内容にも関わらず、あえて歌舞伎役者を使わないところに、演出者の見識を感じました。


役者の白粉による鉛毒については知っていましたが、肌から吸収されたものと思っていましたので、蒙を啓かれました。
しかし気になるのが三世澤村田之助です。前のシリーズに出てきたとき、「なんで田之助なの」と口に出かかったくらいですから。


ひとりで納得していてはいけませんね。
後年、田之助は芝居中のけがのため左足を切断することになるのです。執刀したのはヘボン式ローマ字にその名を残すヘボン医師でした。
ヘボンはヘップバーンとも読みます。同姓の女優が映画で履いたサンダルは、わが国ではヘップと呼ばれるようになりました。
どうも紀伊國屋にはマゾヒスティックな性癖があったようで、責め場を好んで演じていました。けがも縛り上げられている場でおきたのです。