旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

解釈はせずに

何冊かの小説を読んでいます。おもに短編集です。小島信夫からボルヘスまで、思いつくままに手にしています。
心がけているのは、解釈はせず虚心に読むことです。小説を楽しむための訓練といったらいいのでしょうか。
先日、江藤淳の「成熟と喪失」を再読したのですが、とても小説について書かれたものとは感じられなかったのです。私もずっとこのような読み方をしていました。拙い文章を綴ったこともあります。それでは小説を味わうことができないことに、やっと気づきました。
文芸評論を否定するわけではありません。でもそれを書くような気持ちで読むことはやめようと決めたのです。
今日、何冊かの古本を注文しました。