旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『古今和歌集』

古今和歌集』が手許にないので買うことにしました。講談社学術文庫から出ている片桐洋一の『古今和歌集全評釈』が欲しかったのですが、読み切る自信がありません。全3巻で各巻千頁ではね。(それに1万円弱の出費は痛い。)
古書店で奥村恆哉校注の新潮日本古典集成本を見つけました。1978年発行の初版ですがとてもきれいで、読んだ形跡もありません。これがなんと600円でした。買わない手はありません。
ぱらぱらと頁を繰っていたら、実に面白いのです。『新古今』と違ってことばがすっと入ってきます。なら巻頭から読めばいいのですが、15年前に買ってほったらかしにしてあった羽田正著『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会)から「いい加減に読めよ!」の強いメッセージを感じ、そっちに手がいってしまいました。
こんなふらふら読書が許されるのも年齢ゆえと思うことにしています。