旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ラーメン屋で働く

ラーメンは好物ですが、袋麺で満足していて、お店には十年以上行っていません。そんな私がラーメン屋で働く夢を見ました。
若い私が有名なラーメン屋に職を得ました。料理人志望ではないので、修行のためではありません。頑固店主だったらすぐやめようと出勤しました。
店では同年代の若者が三人働いていました。店主は温厚そうな初老の男性でした。私の仕事は、客の前にできあがったラーメンを出すだけです。ほかの三人はカウンターの前に並び、流れ作業でラーメンを作ります。店主はニコニコしてレジの前に陣取り、客とお金のやりとりをするだけです。店は開店と同時に満員で、客は途切れることはありません。誰もがおいしいと喜んでいます。
スープは冷凍のものを温めるだけ、麺も立ち食い蕎麦屋のようにさっと湯を通すだけです。漫画やテレビドラマでよく見る、手間のかかる作業は一切ありません。誰のエプロンも汚れることなく真っ白です。
あれっとは思いましたが、仕事が楽ならいいやと、生来怠け者の私は働き続けました。同僚の一人に暖簾分けの話が出たところで夢は終わりました。