旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

イタリアの小さな町で

映画のような夢を見ました。舞台はイタリアの小さな町、オールロケで出演者も現地の人たちでした。夢の中の会話ってほとんどが以心伝心なので、どこの国でも言葉に苦労することはありません。まして今回は私もイタリア人でしたから、相手の心の隅々までがよくわかりました。
イタリアと妊娠が結びついた夢でしたから、私の大好きな映画『昨日・今日・明日』の影響があることは間違いありません。ただヒロインはソフィア・ローレンではなく、シャーリー・マクレーンに似ていました(二人は同い年です)。流れる時間は少し入り組んでいて、現在で始まり、数年前に戻り、少し未来で終りました。夢では名前はありませんでしたが、私の友人をQ、ヒロインをLとします。
私とQは小さい頃からの友人です。全員が知りあいともいえる小さな町で、Qは人々の溜まり場となっている古いカフェを継いでいます。以前は妻のLと店を切り盛りしていましたが、今は長女が手伝っています。Qには三人の子がいて、その母親は現在は私の妻となっています。彼や子供たちとわだかまりがなかったわけではありませんが、それは解消しました。
ここで場面は過去になり、Qの離婚と私の結婚の話になるのですが、愁嘆場とはなりませんでした。Lはこの町ではなく近くの村(そん)の生まれだったので、私はLをQとの結婚式で初めて見たのです。
私とLとの間には、望んだのですが子供はできませんでした。そのこともあってか、夫婦仲は冷えていきました。場は現在に変わり、Qの店で彼に愚痴る情けない(職業不詳の)私が写し出されます。Qに別れたいのかと訊かれましたが「そこまでは考えていない」と答えました。カフェの客たちはQと私に注目していますが、暖かく見守っているように感じられました。
さて未来編です。Lが妊娠しました。買い物に出かけたのですが急に産気づき、Qの店に運び込まれたとの電話がありました。私は店に駆けつけ、長女が母親を励ましている姿を見て胸を打たれているところで夢は終わりました。
書き終えてから、この夢が『今日・昨日・明日』になっていることに気づきました。暗合に驚いています。