旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

初午祭の菓子と羊羹

私の育った町には、ほかよりもやや大きな、社宅もある工場がありました。すたれてしまった初午祭もそこだけはやっていて、子供たちには菓子が配られました。社員たちにはモラロジーの講習が行われ、社外の人にも参加を勧めていました。
町内には成田山新勝寺の講があったようで、土産は決まって同じ菓子屋の羊羹でした。その店の創業者がモラロジーの後援者だったことを最近になって知りました。貧しい時代に物が振る舞われるには理由があったのです。
わが町、浅草橋場は世界救世教の教祖、岡田茂吉氏の生まれたところですが、私が住んでいた頃にはそのことを話題にする人はいませんでした。そうそう、民家のような天理教の教会が近所にあったことを、これを書きながら思い出しました。