旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

CEOっていったい‥‥

ライブドアの前社長、堀江貴文の公判での発言を新聞で読んでいると、一貫して「私は金儲けの仕組みは全く知らない。ただの飾りに過ぎず、指示も承認もしていない。」と言い続けているように思えます。経営者失格以前に、ただのバカという烙印さえ押されかねない言動ですが、どうせ名声は地に落ちたのだし、金は十分に持っているのだから、実刑さえ免れればそれでいい、という考えなのでしょうか。


さほど熱心にライブドア事件公判の新聞記事を読んでいるわけではありませんが、17日の応答には、やっぱりね、と思うとともに、堀江被告の正直さに呆れながらも驚きました。
検察が最高経営責任者(CEO)に就任した経緯を質問したところ、彼は「CEOは社内的な肩書で意味はない。IT系企業ではやっていて、見た目が良いから付けただけ」と答えたそうです。*1
私は予てからアルファベット3文字の肩書きの流行を苦々しく感じていました。なんでネコも杓子もこんな肩書きを付けるんだろうね、ってね。でも、ほとんどがネコや杓子だったんだなぁ。IT系ではやっている見てくれがいいだけの意味のない肩書きと、ITの寵児自らが認めたんだものね。
堀江被告は検察官に対して「悔い改めよ」とも言ったそうですから、無能な経営者からカッコいい預言者への転身を図ろうとしているのかもしれません。


本当のこと言うと、私がABC略語が嫌いなわけは、覚えられないからです。また、ユビキタスとかロハスという言葉も大嫌いです。私に向かって「時代はロハスだね」なんて言うと、水をぶっかけられるかも知れませんので、注意してくださいね。

*1:読売新聞17日夕刊から引用しました。