旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

アガルタ

先日、久しぶりにマイルズ・デイヴィスの「アガルタ」を聞きました。これが聞きたくなるのは、私にとって、気力も体力も充実している証です。
「アガルタ」は1975年の日本公演のライブアルバムですが、一頃は同日に録音された「パンゲア」と合わせて、デイヴィスの最高傑作とも言われていた作品です。
私はこの音源を、公演後間もないFM番組で初めて聞きました。まだタイトルも決まっていなくて、もちろんレコードもありませんので、マスターテープを用いて放送していました。
当時の私は、その頃のデイヴィスのやっていることがまったく理解できずにいたのですが、これは違っていました。いきなりハートを鷲掴みにされたのです。
音も鮮烈でした。特にエムトゥーメのパーカッションの音には圧倒されました。
今聞くと、編集がされていないライブ録音ですから、あちこちに瑕が見つかります。デイヴィスのトランペットもそれほどよくはありません。ソニー・フォーチュンのサックスときたら、すべてカットしてもいいくらいです。
でも、大好きなアルバムであることに変わりはありません。
しかし、アナログ、CD2種と買い次いできましたが、FM放送で聞いたあの音が聞けたことは、一度もないのです。

アガルタ

アガルタ