旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

記憶の中の最初のお花見

ご近所桜

先ほど、ご近所桜を眺めてきました。
すぐ近くの旭が丘中央公園の桜は満開で、まだ宴会は始まっていませんでしたが、あちこちに陣取りのビニールシートがひかれていました。うらやましいけれど、今日のお花見は寒そうです。(これを世間一般では、負け惜しみといいます。)


記憶の中の一番古いお花見は、4、5歳ころのものでしょうか。父と、たぶん仕事仲間とのお花見でした。
場所はどこかは覚えていません。当時は桜の名所の隅田公園の近くに住んでいたのですが、そこではありません。地面にゴザをひいた宴会ではなく、葦簀で区切られた桟敷でのそれでした。子供には桟敷が高く、あがるのに苦労した覚えがあります。
実はそのときに撮った写真が残っているのです。笑い顔をあまり見せなかった父ですが、写真の中では楽しそうに大口を開けて笑っています。この写真は父と二人だけで撮った唯一のものなのですが、頬を寄せてきた父が酒臭かったことを覚えています。そのせいか、私はちょっと迷惑顔です。あのとき、桜の花びらが舞っていたような‥‥。
父が亡くなって38年が過ぎました。一度だけでも、満開の桜の下でなくっていいから、酒を酌み交わしたかったなぁ。