旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

花形演藝大賞

昨日は国立演藝場の花形演藝大賞受賞者の会に行ってきました。
金賞を受賞した古今亭菊之丞林家たい平がそれぞれ「唐茄子屋政談」と「青菜」という夏の噺で一席伺い仲入りです。さすがに豪華な顔ぶれです。


仲入り後は表彰式ですが、司会進行役が高田文夫ですから一筋縄ではいきません。表彰状を渡す理事もしっかりと笑いを取る始末です。
選者の講評は的確かつ辛辣で、見巧者はいるものだと感心しました。


大賞は三遊亭遊雀で、当然ながらトリをつとめます。演目は「宿屋の仇討」。
昨年、朝日名人会で聞いた「宗論」がよくなかったので、正直なところあまり期待はしていなかったのですが、別人と思えるほどのいい高座でした。
快適なテンポでオリジナルのくすぐりもおもしろく、しじゅう三人衆とその騒ぎに業を煮やす武士の切り替えが鮮やかでした。


藝歴二十年で花形演藝会は卒業とのことで、たい平、遊雀は今回が最後の出演となりました。レギュラー出演者に柳家三三が加わったそうですから、来年の大賞は菊之丞との激しいデッドヒートが期待できます。大穴は今回銀賞を受賞した春風亭一之輔でしょうか。