旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

焦点を合わせないとものは見えてこないということ

見よ、鉄塔の勇姿を!

私は月に一度、東北新幹線で東京と水沢江刺を往復しています。そんな生活が長く続いていますから、最近は車窓からの風景も見飽きてしまいました。鉄道マニアでもないので、新幹線は移動の手段に過ぎません。
ところが、最近になってまた車窓から外を見ることが楽しくなってきました。送電線の鉄塔の多様な姿が、おもしろく思えてきたのです。
始まりは(月並みですが)鉄塔に野に立つ巨人の姿を見たことです。昔のSF映画に出てくるギクシャクした動きの巨大ロボットに、鉄塔は似ていました。
注意して見ると、シンプルな放送塔のようなものから、装飾過多としか思えないようなものまで、鉄塔にはたくさん種類のあることがわかりました。大きさも様々です。


高いところから町並みを写した写真を見ていて、町にはこんなにも電線が張り巡らされているのかと驚いたことがあります。普段は電線に焦点を合わせることなどないので、すぐそこにあるにも関わらず、それが見えなかったのです。
鉄塔も、私にとっては風景を構成するものではなかったので、今までは見えなかったのでしょう。


これはこれでしかない、という考え方からはできるだけ離れていようと努めてきたはずでしたが、いつの間にかそれと寄り添っていたようです。
いくつになっても反省の種は尽きません。