旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

【江刺寄席】舞台の袖で

座布団返しのC君

今回の【江刺寄席】の座布団返しはATCの社員のC君がつとめています。出演者に前座がいないためです。
もちろんC君にとって、座布団返しは初めての経験です。会社の宴会では、元気な司会で盛り上げてくれる彼ですが、この日は朝から緊張した表情でした。


開場前に和服に着替え、好の助さんから指導を受けました。舞台中央に進み、しゃがんでから右手で座布団の左端をつかみます。次いで右端を左手でつかみ裏返します。それからめくりです。
しかし、今回はそれだけではすまなかったのです。
王楽さんが使う釈台と、紋之助さんの曲独楽の道具を設置しなければなりません。


休憩時間に、舞台の袖で待機するC君のところに行ってみました。番組は半分以上終えたのですが、彼はまだ緊張していました。
「高座までが遠くて‥‥」と彼が言うと、そばにいた好の助さんが「ぼくだって、いまだにそうですよ」とはげましてくれました。


打ち上げ会で、C君は出演者全員から賞讃を浴び、永世座布団返しの称号を贈られました。来年の【江刺寄席】でも彼の座布団返しの妙技が見られるはずです。
【江刺寄席】ファンのお客さま、どうかそのときはお連れの方に「彼は前座ではなく、この会を主催しているATCの社員なんだよ」と蘊蓄を披露してください。


曲独楽の道具が舞台に置かれました。【江刺寄席】後半が始まります。