旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

Viva Martha!

クラシックCDの旧譜のボックスセットは異常な安さを続けています。買い物上手な私は(ケチの別名です)、これを見逃すにはいられません。
今日届いたのはマルタ・アルヘリチがドイツ・グラムフォンに残したソロ・レコーディングの7枚組で、1枚が約400円という信じられない価格でした。それでいて、CDはオリジナルを復刻した紙ジャケットに納められています。
びっくりしたのは彼女のグラムフォンでのデビュー・アルバムのジャケットで、私が知っているものとは違っていました。どうやらそれは再発盤のジャケットだったようで、このボックスセットのカバーに使われていました。
今回のセットは「The Collection 1」となっていますので、たぶん彼女がグラムフォンに残した協奏曲や室内楽は、これから発売されることでしょう。
そういえばグラムフォンでの後期は、アルヘリチは室内楽ばかり録音していましたっけ。どれもが大胆かつ遊び心が発揮された演奏で、面白すぎて困ってしまいました。それもいいのだけれど、べートーヴェンやシューベルトソナタを録音して欲しいなと、ちょっぴり不満でもあった私です。(彼女のモーツァルトは聞きたいとは思わなかったけどね。)


実は一度だけ、彼女の演奏に接したことがあります。30年以上前のことで、なんとラヴェルの協奏曲を聞くことができたのです。会場は当時そこしかなかった上野の文化会館で、前半は東京都交響楽団の退屈な演奏を我慢しなければなりませんでした。
アルヘリチは黒のドレスで登場しました。スタインウェイがその能力をフルに発揮します。すばらしい演奏でした。
そしてアンコール。もしかしたらショパンを弾いてくれるのではないかという淡い期待がありました。しかし、始まったのはラヴェルの協奏曲の第三楽章で、本編で演奏した曲を再度取り上げたアンコールは、私はこのとき以外に経験したことがありません。でも、また感動してしまいましたけどね。


今日のお題はルイ・マル監督撮ったB級映画からいただきました。主演はベベと、私が大好きなジャンヌ・への字口・モローです。


Martha Argerich: The Collection 1: The Solo Recordings

Martha Argerich: The Collection 1: The Solo Recordings


ビバ、マリア [DVD]

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