旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

妙見山黒石寺

黒石寺本堂

奥州市には、残念ながらこれといった観光名所がありません。中世を舞台にしたテレビドラマなどのロケ地になっている「藤原の里」は多少知られていますが、テーマパークというよりはハイキングコースです。


そんなわけで、江刺に来ても工場と宿の近辺をうろうろするだけだったのですが、一度足を運んでみたいところがありました。一昨年、蘇民祭のポスターで話題になった黒石寺です。


東博で開かれた東北地方の仏像展で黒石寺の薬師如来像と出会い、水沢市(当時)にこんな古刹があったのかと不明を恥じたものです。その後、川村湊の「牛頭大王と蘇民将来伝説」を読み、蘇民祭が行われていることを知りました。


その黒石寺に昨日行ってきました。宿にある自転車を借りて訪ねてみようと考えていたのですが、車で行って正解でした。私の脚力ではとても行けるような場所ではありません。


蘇民将来の護符を求めて多くの人が集まると聞いていましたので、それなりの広さを想像していたのですが、小さな寺で驚きました。でも、本堂の裏手の石段を登ったところに妙見堂があるせいか、視線が上に向かい、狭い境内にもかかわらず開放感があります。
本堂前の狛犬が鉄でできているのは、南部鉄器の産地だからでしょうね。