旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

秋のドラマのマイ・ベストは

東京バンドワゴン」です。おしまい。
(手抜きするなよ!)
原作の一冊目は発売と同時に読みました。下町で古本屋でロケンローラーのおやじ。ありそうでなかった設定でおもしろかったのですが、読んだのはそれ一冊きりでした。
舞台は日暮里かな、とそのとき思いました。昔、日暮里の駅の近くにとてもいい古本屋があったので、そこを勝手に「東京バンドワゴン」に見立てることにしました。
ドラマの「東京バンドワゴン」も下町のどこかということで、架空の町にあるようです。店の外観はオープンセットでしょう(下町にこんなところはありません)。それにロケでいろいろな場所を組み合わせ、下町らしさを出しています。でも嫌いではありません。王子駅近辺を背景にした、これもお気に入りのドラマ「陰陽屋へようこそ」とはそこが違っています(これ「関西テレビ」の制作だよ)。
出演者全員が、ぴたっと役にはまっています。そこが一番の魅力です。特に堀田ファミリー。こんな家族なら、多部デカワンコ未華子じゃなくても、一緒に暮らしたくなっちゃいます。
ワキでは神主役のベンガルがいいですね。この人、あまりにヘタなので、出ると見ないようにしていたのですが、評価を改めました。でんでんがそうだったように。
誰もが言うように玉置浩二がハマリです。早口を演出家が直さないところも気に入っています。それと目の演技。役者ではないので演技自体はそれほどではありませんが、わずかな目の動きに、父親でもある初老のミュージシャンの感情が見て取れます。
毎週、至らぬ父親であった自分のことを顧み、何回となく涙ぐみながら見ています。