保坂和志の『小説の自由』（新潮社）を読んでいます。これは『小説の誕生』『小説、世界の奏でる音楽』へと続きます。3冊とも刊行時に読みましたが、ほとんど理解できませんでした。ただ、再読すべき本とは考えていました。
『小説の自由』を三分の一ほど読みましたが、途中に短編小説があったりと、結論に向かい、まっすぐに進む評論ではありません。
この本の主題ではありませんが、小説家がどのように小説を書いているかを知ることができました。それは保坂だけに限ったことではなく、もちろん敷衍することはできませんが、書くことをしない側にはまったくわからない、小説を書くという行為の実際のように私には思えました。
どのように小説を読むのかの、そこが取っ掛かりになりそうですが、今はそこまでです。
