旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

太宰・大江・新約聖書

最近はお題のような本を読んでいます。
太宰治は文庫版の全集が揃いましたので、全作品を再読しています。
大江健三郎は「万延元年のフットボール」を再読した後、未読の小説を読んでいます。大江が私小説的な作風になるころから私は彼の作品を読まなくなりましたので、相当な量があります。「取り替え子((チェンジリング)」からはじまる三部作を読み終えたころから、彼の最近の文体にも慣れてきました。古くからの読者としては驚くことばかりで、感想をここに書いてみようとしたこともありましたが、読み進めるに従い、それがだいぶ変わってきました。今は一通り読んでからにしようと考えています。
新約はふたりの作品からの影響で、読まないようにしてきた注釈書を傍らに、三種類のテキストを読み散らしています。
また「ドン・キホーテ」と「白痴」、サドの「ジャスチーヌまたは美徳の不幸」なども、再読しようと書棚から取り出してあります。いずれも大江の小説で取り上げられた本です。
趣味は読書だけになってしまうのかな。