旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

竹馬

仲田定之助著『明治商売往来』の竹問屋の項に「祝融」という知らない言葉をみつけました。火事を指します。京橋川の北側の一部には江戸時代から竹問屋が集まり、竹河岸と呼ばれていたそうです。
竹と聞いて竹馬を思い浮かべました。東京の下町では、冬になると玩具屋や駄菓子屋で竹馬が売られていました。そこに並んでいるのは足板までの高さが15センチくらいの、小さな子供用のものです。
大きな竹馬を買ったことがあります。家から少し離れた駄菓子屋で、注文に合わせて作ってくれたのです。その店には普段は行ったことがありません。駄菓子屋としては大きく、店の脇に竹がたくさん立てかけられていました。私が作ってもらったのは高さ40センチほどだったでしょうか。小柄な小学生にとっては結構な高さです。
その竹馬は、臆病な私には乗りこなせませんでした。肝の小ささは今も変わりません。