旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ヒラリー・ハーンのショスタコーヴィチ

先日、リーラ・ジョゼフォヴィッツというヴァイオリン奏者の「発見」について書きましたが、ヒラリー・ハーンイザベル・ファウストの新譜を追いかけていた時期があります。ファウストは王道の選曲、一方ハーンはDGG.に移籍してからは私などにはなじみのない曲が多く、それがまた楽しみでした。メンデルスゾーンの協奏曲のカップリングがショスタコーヴィチなんて素敵すぎます。メンコンならチャイコンは、ピアノ協奏曲のシューマンとグリークのようにお約束だったのにね。
そのショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を久しぶりに聞いてみました。なんとAマイナー、こんな調性のヴァイオリン協奏曲ってほかにあったっけ。4楽章であることも変わっています。
哀感溢れる親しみやすい旋律がこれでもかと続きます。テンポもゆっくりで、ずっと浸っていたくなりますが、このままじゃ腕の見せ所がありません。第3楽章のカデンツァが別のトラックになっていました。ここから超絶技巧が繰り出されます。そしてそのまま最終楽章に突入です。
愛聴盤が増えました。