旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

新人作家を発掘

新人作家のエージェントとなり、彼女のデビュー作をヒットさせ、二作目にダメ出しをしているという、おかしな夢を見ました。それもアメリカで、です。
作家の名前はサマンサ・ハイスミスで、パトリシア・ハイスミスの姪孫(てっそん)です。サム(サマンサの愛称)の持ち込んだのはミステリーで、探偵役は大学でフランスの現代哲学を学んだ若い女性です。本当は推理にはまったく関係ないのですが、彼女がしゃべり散らす衒学的な知識がおもしろく、何回か書き直させハードカバーで出版しました。そのときにサムはペンネームを使うことを希望しますが、私は、彼女の気持ちは十分にわかりましたが、それを一蹴しました。大伯母に匹敵する大作家になろうという気概がないのなら成功はとても望めないよ、というわけです。
主人公の魅力で売れた第一作ですから、これをシリーズ化しない手はありません。二作目の原稿は、はっきりいって劣っていました。なんとかこれを化けさせなければなりません。喧喧囂囂(けんけんごうごう)の会話は延延と続くのでした。
名前が重要な夢はこれがはじめてです。