朝からすっきりと晴れ渡り、旭亭のベランダからは富士山がよく見えます。
先週は天候が不安定で、日野では雹も降りました。そのせいか富士山は一面雪に覆われています。
ウォークマンのプレイリストに＜ムードコーラス＞なんていうのを作ってあるオジさんの私ですから、今朝はお題にあるように「お座敷小唄」を口ずさみながら富士山の写真を撮りました。もちろん、この歌もしっかりプレイリストに入っています。
出不精の私ですから、富士山には登ったことがありません。
私が登った山っていくつあるのかな。
高尾山、筑波山、大平山、これだけです。すべて標高１０００メートル以下の山で、おまけに小中学校の遠足で行ったところばかりです。
ただ、高尾山はその後ご近所になりましたので何度か登りました。また筑波山も、母の里が茨城県ですから、伯父一家と登ったことがあります。
実は一番親しんだ山がこれ以外にあるのです。＜とかげ山＞です。
隅田川沿いにあるこの山で、小学生の私は毎日のように遊んでいました。もちろん自然の山ではありません。
鉄条網に囲まれた立ち入り禁止の広い空き地の一部に、崩れかけた５メートルほどの石垣が残っていました。その石垣が、誰が言うともなく＜とかげ山＞と呼ばれていたのです。空き地は料亭の跡と言われていましたが、本当かどうかは今も知りません。
＜とかげ山＞の近くには隅田公園もあったのですが、私たちはもっぱら、きれいに整地されたそこよりも、雑草だらけの山を選びました。入ってはいけないところで遊ぶという楽しみもあったのでしょう。
＜とかげ山＞はもうありません。
