旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

最後の趣味

芝離宮の石柱

芝離宮には西湖堤、蓬莱山や枯滝といった石の建造物がいくつもありますが、一番印象に残ったのは石柱でした。
徳川綱吉を迎えたるために作られた茶室の柱といわれていますが、もともとは門柱だったそうです。
高台に残る4本の柱は、古代の遺跡のようたたずまいでした。


さいころに箱庭を作ったことがありました。
苺の入っていた木箱に土を入れ、高低をつけます。その上に砂をまいたり苔を植えたりして、好みの風景に仕上げます。川や池を造り、水を入れたこともありましたが、それはすぐに土に吸い込まれてしまいました。


そのころもあったのかも知れませんが、少し前に新聞で箱庭用のミニチュアの写真を見ました。箱庭造りが静かなブームになっているとも書かれていました。


庭を造るということは自分の理想とする風景の中に暮らすことです。そしてそれは人生最後の趣味となるものなのでしょう。なにせ、そのためには膨大な費用と時間を要するのですから。
まあ、家すら持っていない私には縁のないことではあります。