旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

日本のフリージャズ

「カイロス」

富樫雅彦さんのCDをアマゾンで探したところ、70年代の日本のフリージャズのレコードのほとんどがCD化されていたのに驚きました。


懐かしかったのは、高柳昌行阿部薫のデュオ「解体的交感」です。カスタマーレビューには、この作品は1999年に世に出たとありますが、これはCD化された年でしょうね。私は、たぶん1971年ころ、自主制作盤のこのレコードを浅草のジャズ喫茶「フラミンゴ」で購入しました。今ではノイズ系と言うのでしょうが、当時はこのような音楽は唯一無二のもので、私には最後まで聞き通せませんでした。


以前、「双晶」というタイトルで出ていた富樫さんと佐藤允彦のデュオも「カイロス」と名を変え、編集を廃して出ていました。このCDのカスタマーレビューに、「富樫さんが事故後、初めてのライブ(ですよね)であるにも関わらず、佐藤さんは全く容赦無しに切り込むんだ、これが。」と書かれていましたが、富樫さんの再起ライブは「ニュージャズ・ホール」で行われ、これはレコード(CD)化されていません。当日、私は前から2列目で聞いていたのですが、私の前の席の私と同年代の二人組がカセットで録音していましたので、その音源はどこかに眠っているかもしれません。


そのほかにも、沖至、高木元輝、豊住芳三郎や吉沢元治といった人たちの作品が復刻されていました。あのころは、フリージャズでも容易に聞くことができましたので、レコードを買うよりは、500円札1枚でコーヒー付の彼らの生演奏を聞いていたものです。贅沢な日々を送っていたんだなぁ。