旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夢の授業

とっても楽しい夢を見ました。高校の美術の授業でポスターを作っているのです。
生徒全員に2枚の模造紙と、小さなスケッチブックが渡されました。一言も口をきかない美術の教師は、なんと種村季弘翁ではありませんか。


すぐに制作を開始する人が何人もいました。みんなすばらしい才能を持っているようです。感心してしまい、私は模造紙を広げることさえできません。
スケッチブックにはたくさんのポスターが載っていました。書画骨董の展覧会のポスターが多いのですが、種村先生らしく現代アートのそれも少なくありません。どれも優れた作品で、思わず見とれてしまいます。
美術品だけでなく、音楽家や詩人の個展のポスターもあります。あたりを見まわすと、美術室はいつのまにか種々雑多なブースのある大きな展示室に変わっていました。スケッチブックはそのカタログだったのです。
私はいくつものブースを覗きました。いままでに見たことのある有名な作品はどこにもありません。古美術も現代アートも初めて見るものばかりです。
また、舞台美術の制作現場があり、小説家の私室(彼はそこで数人の人と談笑していました)もあります。
ここはどこなのだろう、と考えていると、集合がかかったようで、生徒たちが整列し始めました。種村先生を先頭に、こんどは山に登るというのです。
夢はそこで終わりました。ですから、<山>が実際の山なのか、それとも何かの比喩なのかはわかりませんでした。


目が覚めてからずっと(これを書いている今も)、幸せな気持ちが持続しています。今、自分が一番欲している美に触れたように思えるのです。甘露、甘露です。
らしくない会社経営なんてさっさとやめて、山の中の小さな家で絵を描き、楽器を演奏して暮らしたい、なんて決して考えていませんよ〜だ。(でも、そろそろ潮時かな?)