旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ニーナ、小雨が降らなくても君の歌を聞いていたい。

ニーナ・シモンはほとんど聞いたことがありませんでした。昔ジャズ喫茶で数回聞き、これはパスと決めてしまったのです。ですから、レコードも持っていませんでした。
今年になって、ヴァーヴ・レーベルのコンピレーションCDで彼女の歌う「I Put a Spell on You」を聞きました。スクリーミング・ジェイ・ホーキンスの名曲です。
彼女の歌が初めて心に届いてきました。それも強烈に。
それとともに、彼女はR&Bの世界にも大きな足跡を残したことを知りました。相変わらずの無知さ加減に呆れはしましたが、こんな未知な沃野があったことはおおきな喜びです。
そんなことがあり、シモンのCDを、少しずつですが集めるようになりました。が、ジャズにはまだ手を着けていません。


日本ではアニマルズで大ヒットした「Don't Let Me Be Misunderstood(悲しき願い)」も、彼女が歌うと別な味わいが出てきます。そういえば、アニマルズの才人、アラン・プライスはソロになってから「I Put a Spell on You」を歌っていましたね。*1
シモンは5年前に亡くなりましたが、エリカ・バドゥローリン・ヒルといった、彼女からすれば孫の世代にあたる優れたミュージシャンたちの作品の中に、彼女の音楽がしっかりと刻みつけれれていることが、やっと私にも聞こえるようになってきました。
話は変わりますが、ゴールドワックスなどのディープなサザン・ソウルも聞くようになってきた、今日この頃の私です。


座りが悪い今日のお題は、沢田研二歌唱の「追憶」のパクリです。


ソウルフル・アンソロジー~フィリップス・イヤーズ

ソウルフル・アンソロジー~フィリップス・イヤーズ

*1:「I Put a Spell on You」はシモンの自伝のタイトルにもなっています。