ニーナ・シモンはほとんど聞いたことがありませんでした。昔ジャズ喫茶で数回聞き、これはパスと決めてしまったのです。ですから、レコードも持っていませんでした。
今年になって、ヴァーヴ・レーベルのコンピレーションCDで彼女の歌う「I Put a Spell on You」を聞きました。スクリーミング・ジェイ・ホーキンスの名曲です。
彼女の歌が初めて心に届いてきました。それも強烈に。
それとともに、彼女はR&Bの世界にも大きな足跡を残したことを知りました。相変わらずの無知さ加減に呆れはしましたが、こんな未知な沃野があったことはおおきな喜びです。
そんなことがあり、シモンのCDを、少しずつですが集めるようになりました。が、ジャズにはまだ手を着けていません。
日本ではアニマルズで大ヒットした「Don't Let Me Be Misunderstood(悲しき願い)」も、彼女が歌うと別な味わいが出てきます。そういえば、アニマルズの才人、アラン・プライスはソロになってから「I Put a Spell on You」を歌っていましたね。*1
シモンは5年前に亡くなりましたが、エリカ・バドゥやローリン・ヒルといった、彼女からすれば孫の世代にあたる優れたミュージシャンたちの作品の中に、彼女の音楽がしっかりと刻みつけれれていることが、やっと私にも聞こえるようになってきました。
話は変わりますが、ゴールドワックスなどのディープなサザン・ソウルも聞くようになってきた、今日この頃の私です。
座りが悪い今日のお題は、沢田研二歌唱の「追憶」のパクリです。
- アーティスト: ニーナ・シモン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2004/04/21
- メディア: CD
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*1:「I Put a Spell on You」はシモンの自伝のタイトルにもなっています。