旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

私ではない私

私の見る夢のほとんどは荒唐無稽なものなのですが、どんなに時間や空間が変わっても、私は私であり続けていました。非情なスナイパーや、異星からの侵略生命体と闘うヒーローであったとしても、それは私だったのです。
ところが先ほどの夢の中では、私は、変装ではなく、別な人間になっていました。自分が他者の中に入りこんでいるという自覚はありましたから、アイデンティティーは保たれていましたが‥‥。


その人物は女子大の学長でした。立派な学長室に、仕立てのいいスーツ姿で腰かけていました。かっては倫理学の教授だったようです。著書が何冊か書棚に並べられていましたが、著者名(彼の名前)までは読めませんでした。
しかし、中身は私そのものですから、学長の業務はおろか、学生に倫理学を教えることもできないはずです。でも、彼の中の私は、そんなことは一向に気にならないようです。おまけに、「オレ、別人になっちゃった。これを利用して、なんか面白いことやっちゃおー」なんて考えている始末です。
さすがに私です。そんな糞度胸を褒めてやりたいくらいです。(生身の私はいたって小心者なんですけどね。)


こんなタイプの夢は初めてでした。ちょこっと自己分析しちゃうと、この夢は、私の学歴コンプレックスのあらわれなのでしょう。
それと、舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」の影響があることは確実です。