旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

小熊英二「1968」

小熊英二の新著「1968」を購入しました。小熊の著書は大部なものが多いのですが、今回も上下二巻で2000頁もあります。


「夏休みの宿題は『1968』の感想文だけですから、ちゃんと提出してください」と社会科の先生に言われたら、困っちゃうだろうなー。
昨日買ったばかりですから、もちろん感想文はとても書けません。できれば避けたい「連合赤軍」の章を、あえて読んだだけです。それでも170頁、新書一冊分はありました。


小熊のそれまでの本と同じで、たくさんの文章が引用されています。私にとって彼の著書は資料集でもあり、そこで気になった本を求めたことがなんどもありました。
「1968」では、「言語化能力に優れた論者は少なかった」「あの時代」の「叛乱」が対象ですので、資料の採録には十分留意したとのことで、そのためもあり、このような持ち重りのする本となったようです。
連合赤軍」の章を読んだだけでも、類書とは違い、読者に複眼を提供するような資料が集められていることがわかりました。


机の上が分厚い本で埋まっています。怠け者の私が、これらを読了する日は来るのでしょうか。でもどれも、積ん読にはならないと思います。
「先生、感想文の提出、ちょっと伸ばしてもらえませんか。」


1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景

1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景