旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

強烈な長谷川さん

文左衛門の語りはじめの声の小ささに、接したことのない先代可楽の高座はこうだったのかもしれないなどど、思いを馳せてしまいました。
演目は「笠碁」。好きな噺ですが今まで寄席で聞いたことがなく、それだけでも嬉しくなります。文左衛門の爺むさい藝風にぴったりで、満足満足です。


主任(とり)は喬太郎、円丈作の「稲葉さんの大冒険」です。この寄席では、改作はありましたが初めての新作で、「主人公は稲葉さん、これで今日は古典ではないということがわかります」と噺に入りました。
いやー、笑いました。後半、主役を奪ってしまう犬(猫かもしれない)を連れた散歩老人、長谷川さんのものすごいキャラクターは、デフォルメが信条の喬さまワールドの中でも出色のものです。
途中、枝雀さんの「宿替え」のアクション模写があり、すかさず「スビバセンね」の必殺フレーズが入ります。枝雀さんへのオマージュが感じられ、枝雀ファンの私にはぐっとくるプレゼントでした。


それにしても「アミュー笑ホール寄席」、毎回のハズレなし、嫉妬してしまいます。私もがんばらなくちゃ。