小学生のころに、ザ・ピーナッツが彼女たち自身を演じている映画を見たことがあります。その中の「ふりむかないで」を歌うシーンに胸がキュンとしました。そして、自分が歌詞の一部を勘違いしていたことがわかりました。今日のお題の部分です。
私は穴のあいたソックスを繕っていると思っていたのです。それが恥ずかしくて「ふりむかないで」。
この曲を歌うザ・ピーナッツの振り付けで、さがった黒いスットッキングをなおしたいから「ふりむかないで」なんだと、下町の小学生は正解にたどりついたのです。あのころはまだ、パンストがありませんでしたからね。でも、靴下を繕うのも普通の光景だったのです。
実際に「ふりむかないで」と言われたのは高校生のときでした。もちろん、キスさえ知らない純朴な男の子は、ふりむきませんでした。
