旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

二十年周期

二十歳を過ぎたころ、友人たちと会うのが億劫になり、誘われても断わり続けているうちに、彼らの多くが去っていきました。現在もつきあいのある十代からの友人は、五指にも足りません。今、正直にいえば、残念でたまりません。当時は、なんでそうなったのかわからなかったのですが、二十年後、ある確信にたどりつきました。
四十歳のときには病院に行き、医師から重度の鬱病と診断されました。抗鬱剤が効き、快復するような気も一時はしましたが、それは心を昂ぶらせるだけで、自分の欲する平穏は得られないと考え、薬をやめました。鬱状態から脱したと本気で思えたのは一年半後でした。そのときに、二十年周期の鬱病なのかもしれないと自己診断しました。次は還暦の年あたりになるのかと。
還暦が近づいています。今年、少し落ちこんだことがありましたが、震災やその他諸々の理由があることなので、鬱状態とは別なものと、気にはしませんでした。
今は平穏です。心配があるとしたら、それは周囲に関心をなくしつつあるからではないか、とも思えることです。