旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

時間よ戻れ

本を読むスピードが落ちてきたことは何度か書きました。どんどん減速しているので、たぶんそれに気がつくたびに書いてきたのでしょう。
でも、それは老人力がついたことで悪くはないさと、気にはしていませんでした。
最近、読みたい本がまた増えてきました。書棚の未読・再読本だけでなく、新しい本も読みたくなってきたのです。何冊かは買いましたが。
読み切る自信はまったくありませんが、ハンナ・アーレントの「ユダヤ論集」二巻(みすず書房)もそうです。書棚には彼女の本が何冊かあり、どれも歯が立たなかったのですが、それらを再読しながら取り組んでみたいのです。はじめてのアーレント体験が、月並みですが「イェルサレムアイヒマン」だったからでしょう。
若いころに戻りたいと思うことはないのですが、本を読む速度と咀嚼力(理解力は今の方があるはずです)だけは取り戻したいと、無理を承知で願わずにはいられません。


アーレントが主人公の映画が週末から公開されます。監督はマルガレーテ・フォン・トロッタで、タイトルはズバリ「ハンナ・アーレント」。驚いています。そのうちに日本でも、「西田幾多郎」なんて映画が制作されたりして。


反ユダヤ主義―― ユダヤ論集1 (ユダヤ論集 1)

反ユダヤ主義―― ユダヤ論集1 (ユダヤ論集 1)