本を読むスピードが落ちてきたことは何度か書きました。どんどん減速しているので、たぶんそれに気がつくたびに書いてきたのでしょう。
でも、それは老人力がついたことで悪くはないさと、気にはしていませんでした。
最近、読みたい本がまた増えてきました。書棚の未読・再読本だけでなく、新しい本も読みたくなってきたのです。何冊かは買いましたが。
読み切る自信はまったくありませんが、ハンナ・アーレントの「ユダヤ論集」二巻(みすず書房)もそうです。書棚には彼女の本が何冊かあり、どれも歯が立たなかったのですが、それらを再読しながら取り組んでみたいのです。はじめてのアーレント体験が、月並みですが「イェルサレムのアイヒマン」だったからでしょう。
若いころに戻りたいと思うことはないのですが、本を読む速度と咀嚼力(理解力は今の方があるはずです)だけは取り戻したいと、無理を承知で願わずにはいられません。
アーレントが主人公の映画が週末から公開されます。監督はマルガレーテ・フォン・トロッタで、タイトルはズバリ「ハンナ・アーレント」。驚いています。そのうちに日本でも、「西田幾多郎」なんて映画が制作されたりして。
- 作者: ハンナ・アーレント,J.コーン,R.フェルドマン,山田正行,大島かおり,佐藤紀子,矢野久美子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2013/09/21
- メディア: 単行本
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