旭亭だより

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マオバ・タハン『アラビア数学綺譚』

エドムンド・パス・ソルダン著『チューリングの妄想』を読んでいて、どうしても欲しくなった本がありました。『アラビア数学綺譚』です。
ボリビアの小説に出てくる本の日本語版があるのか、あるいは架空の本なのか、心配でしたが、白楊社から越智典子訳で2001年に刊行されていました。で、早速古本で入手しました。
ボリビアの国家諜報機関、ブラック・チェンバーの二代目の長官で元CIAの暗号解読官であったラミレス・グラハムの母はこの本を参考にゲームを作り息子に数論を教えました。グラハムはバージニア州で生まれました。父はコチャバンバで生まれアメリカに移住し、カンザス州出身で公立学校で数学の教師をしていた女性と結婚しました。『アラビア数学綺譚』の著者、マオバ・タハンはブラジルの数学者です。