旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

へりどめ

昨日のお題「雲の縁」は「くものへり」と読みます。写真の景色を見たときに、浮かんだのはその言葉でした。そして別の「へり」を思いだしました。桂枝雀さんの落語『代書』に出てくる或る物です。
松本留五郎さんが代書屋に履歴書を書いてもらう噺ですが、彼が露店で売っていたのが「へりどめ」でした。代書屋はこの「へりどめ」がどんなものなのかわからず、留五郎さんに尋ねます。下駄の歯の裏に付けるゴムのことでした。
この落語をはじめて聞いたとき、私は頭の中で「縁留」と変換したのですが、歯が減らないようにするのですから「減止」であろうとその後訂正しました。