桂枝雀が大好きで、CD、DVD、書籍を集めています。
先日、CDを聞いていて何と言っているのかわからないところがあり、ちくま文庫の「桂枝雀爆笑コレクション」の同じ演目をあたってみました。
枝雀さんは噺に手を入れ続けた人で、残念ながら録音の部分は本にはありませんでした。
CDはよく聞くのですが、「爆笑コレクション」は出版時に一度読んだきりです。で、手にした一冊をじっくりと読んでみました。枝雀さんの高座姿が目に浮かびます。
しかし、ことばがよくわかないのです。CDで聞いていると、すっと入っていくのですが、活字はうまく読み進めることができません。
本には簡単な註はついているのですが、それだけでは足りません。それとイントネーションがわからないので、目で読んでもつかえてしまいます。
志ん生、文楽や圓生の速記本を読んでいるときには、もちろんこんなことはありません。こんな言い方をしていた老人がいたっけと、記憶の底からひっぱりだすことばもありますが、イントネーションもよみがえってきます。
東京の下町育ちには、上方のことばはむずかしくて当然なんでしょうね。上方育ちの友人のいないことが悔やまれます。
上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈4〉萬事気嫌よく (ちくま文庫)
- 作者: 桂枝雀
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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