BSプレミアムで松山恵子と神野美伽の『ふたりのビッグショー』を見ました。
私の一番好きな歌謡曲は「お別れ公衆電話」です。一番好きな女優がジャンヌ・モローであること同様、数十年変わっていません。
お恵ちゃんの歌はテレビの懐メロ番組で知ったのではなく、どれもラジオで覚えました。ですからファン歴は五十五年になります。母方の祖父の影響もあるのでしょう。祖父はラジオから彼女の歌が流れてくると仕事の手を休めて聞き入り、終わると決まって「お恵ちゃんはいいなぁ」とつぶやいていました。
「お別れ公衆電話」は私が七歳のときのヒット曲です。「駅の喫茶の公衆電話いつかかけていた」という歌詞に心を掴まれました。二番の「ベルが鳴る鳴るプラットホーム」を聞くと、喫茶店など知りませんでしたから、ホームにあるキヨスクの脇の公衆電話から、ベルの音に急され別れの電話をかけている女性の姿が目に浮かんできました（まあ、おませちゃんね）。お恵ちゃんは八回紅白歌合戦に出場していますが「お別れ公衆電話」は一度も歌っていません。
実はお恵ちゃんの歌う姿は、再ブームになるまで見たことがありませんでした。テレビの歌謡曲番組には若い歌手ばかりが出ていたからです。あのキャラクターはデビュー時から変わらないのか、知りたいところです。
『ふたりのビッグショー』、神野さんの歌唱にも感心しました。「春夏秋冬 屋形船」が聞けなかったのは残念でしたが。
