15年以上使っているレコードクリーナー、まだ使えそうなのですが、フォノカートリッジの交換に合わせて新しくしました。
前のがとてもよかったので同じものを探しました。乾式でよく埃が付き、置き台にそれを落とすブラシが付いています。これが便利なのです。メーカーは違っていましたが、同型のものが見つかり、ほっとしました。
『古今和歌集』
『古今和歌集』が手許にないので買うことにしました。講談社学術文庫から出ている片桐洋一の『古今和歌集全評釈』が欲しかったのですが、読み切る自信がありません。全3巻で各巻千頁ではね。(それに1万円弱の出費は痛い。)
古書店で奥村恆哉校注の新潮日本古典集成本を見つけました。1978年発行の初版ですがとてもきれいで、読んだ形跡もありません。これがなんと600円でした。買わない手はありません。
ぱらぱらと頁を繰っていたら、実に面白いのです。『新古今』と違ってことばがすっと入ってきます。なら巻頭から読めばいいのですが、15年前に買ってほったらかしにしてあった羽田正著『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会)から「いい加減に読めよ!」の強いメッセージを感じ、そっちに手がいってしまいました。
こんなふらふら読書が許されるのも年齢ゆえと思うことにしています。
続・縦書きエディター
二種類の縦書きエディターを試してみました。横書きのエディターの入力画面はどれも似ていますが、試したものはまったく違っていてまずびっくり。使い勝手も同様で、両方覚えるのは今の私にはとても無理です。そこで、文の見やすさ優先で、ささっと一方に決めました。
使っていて気がついたことがあります。仕事をやめてからの私はほとんど縦書きの文章を読んでいたんだな、ということです。そのせいか、たとえばこの『旭亭だより』のテキストファイルを縦書きエディターで取り込んで表示させると、とても読みやすいのです。眼の動きがそれに慣れているからでしょうか。明朝体にするとさらに眼が疲れないような気がします。
この便りは横書きで表示されますので、DOS時代から使い続けている横書きエディターで書いています。フォントはゴシックです。
近藤ようこ『高丘親王航海記』
近藤ようこの『高丘親王航海記』(KADOKAWA)を購入しました。全巻が揃ってからにしようかと悩んだので、買うのが遅くなりました。
澁澤龍彦の原作は読んでいません。実は私、澁澤の本は訳書しか読んでいないのです。
自分も船に乗って旅しているような、ゆったりとした時間の流れを感じました。白い絵が多く、それだけに黒く塗りつぶした部分が漆黒に見え、印象に残ります。
急遽旅に加わることになった少年、秋丸が19頁左下のコマで女性の眼差しをしているのにはっとしました。
エロティックな描写もあり、高丘親王のように藤原薬子に取り込まれてしまいそうです。薬子は親王が13歳のときに亡くなりました。その薬子に導かれるかのように、天竺へ向い旅する親王は私よりひとつ下の67歳です。
夕富士
夕焼けを背にした昨日の富士山です。
夕焼け自体に赤みが足りず、雲も多かったのですが、こんなときこそうまく撮れるかもしれないと考えました。ちょっといいでしょ、と低い鼻を高くしています。
暖かい日が続いて、富士山にはあまり雪がありません。