旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

気になる車内放送

中央線の新型車輌への移行が進み、乗る機会が増えてきました。
新しい電車はよくできているのですが、気になることがひとつあります。乗り心地ではなく車内放送です。


車掌による案内から録音された女性の声に変わったのですが、イントネーションのおかしいところがいくつかあるのです。
従来の車掌の案内のほとんどは滑舌が悪く、声がくぐもっていて、聞き取れないことがよくありました。でも、それは車掌本来の業務の付け足しのように思えましたので、気にすることはありませんでした。しかし、その道のプロによるものは別です。


私自身は東京下町言葉ネイティブスピーカーである父と、茨城育ちの母との間で下町で育ちましたので、たぶん小さいころは下町言葉しかしゃべれなかったはずです。が、当時の我が家はほぼ一日中ラジオをかけっぱなしにしていましたので、そこに流れるアナウンサーの言葉から標準語を習得しました。
標準語は東京山の手言葉をもとに作ったものだと言われていますが、同じ東京の下町言葉とはだいぶ違っています。
現在はひどいものですが、あのころのアナウンサー諸氏はきれいな標準語を使っていました。


私は特別のことがない限り標準語で話していますが、八王子で育った娘ふたりの言葉にはやや多摩訛りがあります。
立川には方言が今でも残っているのですが、日野、八王子では聞いたことがありません。でも、イントネーションは独自なものがあります。


日常の言葉は相手にきちんと伝わればそれでいいと考えていますが、言葉のプロにはそれに見合った仕事をして欲しいものです。