旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

【江刺寄席】「両国橋」で立ちどまり

昨日、【江刺寄席】のお客さまから「両国橋で最初に倒れたのは薬屋さんではなかったでしょうか」というメールをいただきました。
その通りです。唐辛子屋はそのあとでした。
先月の紫文さんのライヴで唐辛子屋三部作を聞いたもので、その印象に引っぱられてしまったようです。ご指摘、ありがとうございます。


普段の寄席でもそうなのですが、私は演藝を見るときにメモを取らないようにしています。衰えてきた記憶力を鍛えるため、というのは真っ赤な嘘で、なんだか無粋に思えるからです。
それに、席亭が最前列でカメラを構え、しきりにメモをしていたら、演ずる人たちはきっと、冷めた気分になってしまうことでしょう。
あっ、これは弁明ではありません。


そういえば、昨日の便りにも両国橋が出てきましたね。縁かなぁ。
あの「両国橋」には絶対にありえないことがひとつ、歌われています。「銭湯帰りの両国橋で」という部分です。
両国橋を渡って銭湯に行く人はいません。それだけでなく、隅田川を渡って銭湯にはいかないと、下町育ちの私は断言しちゃいます。
なぜなら、隅田川にかかる橋はみな長く、区を跨いでいることが多いからです。
「両国橋」の作詞は「神田川」で当てた喜多條忠さんですから、どうしても銭湯を出したかったのでしょうね(作曲は拓郎さんです)。