旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

蔵を一丁!

7日の朝日新聞の夕刊に石田衣良氏の書斎の写真が載っていました。自宅地下にある52畳の白亜の殿堂だそうです。*1
旭亭の10倍の広さなんだ。仕事場兼用であるとはいえ、うらやましいなぁ。


書斎ということばにはちょっと引いてしまいますが、本好きにとって、本の置き場はいつも悩みの種なのではないでしょうか。
本は書棚に、整然と一列に並べられているのが理想です。そうすれば、お目当ての本を探して小一時間を無駄にすることもなくなります。ただし、家が広ければですが。
私の書棚も、二重三重、縦横にと、隙間がないほど本が置かれています。床には置かないことにしていますが、いつまでそれが守れることやら‥‥。私程度の本読みにして、これです。


自宅も持っていないくせに、と言われそうですが、小さな蔵がひとつあればと夢見ることがあります。
旭亭のある日野市は、空襲の被害が少なかったのか、石造りの蔵をあちこちで見ることができます。そんなに古いものはないようですが、それでも大正から昭和初年にかけて建てられた蔵が多いのではないでしょうか。
大きさも手頃なので、ひとつ譲ってもらえないものかと思うのですが、先立つものがありません。


江刺には酒蔵や味噌蔵を移築したお店が何軒かあります。こちらは木造で、お値段もそうは張らないはずです。もし退職金をいただけるならば、私でも買うことが可能かもしれません。
ただ、大きいのです。それと風通しがよすぎます。夏はいいでしょうが、冬は苦労しそうです。はやりの薪ストーブひとつでは、とても暖まりそうもありません。
おまけに私は運転免許を持っていません。江刺で車なしの生活は、おそらく無理でしょう。


というわけで、夢はぽつんとしぼんでしまうのです。

*1:私は石田氏の作品を読んだことがありません。