憲法に関する本を読むかたわら、トマス・ピンチョンの「ヴァインランド」(佐藤良明訳)を読んでいます。池澤夏樹編集による河出書房新社の世界文学全集の中の一巻です。
ピンチョンといえば新潮社で刊行が始まった全小説集が評判ですが、「ヴァインランド」はこの訳で入るみたいです。
20年ほど前に、日本の大学でアメリカ文学を教える米国人と居酒屋で隣りあわせになったことがありました。当時、ジョン・バースに関心がありましたのでそのことを話しました。
「アメリカではバースは読まれていません。私も読んでいないし‥‥。」
で、アップダイクに話題を変えました。
「日本人は本が好きですね。」
そのころ、ピンチョンの「競売ナンバー49の叫び」は読んでいたような気がします。ピンチョンは難解と聞いていましたので遠ざけていたのですが、これは面白かったな。
最近はリチャード・パワーズが大好きな私です。

ヴァインランド (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集)
- 作者: トマス・ピンチョン,佐藤良明
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (29件) を見る