旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

心が「折れる」

食べ物に好き嫌いはないのですが、ことばにはそれがあります。
「立ち上げる」が嫌いなことは何度か書きました。でも、つられて使ってしまいそうなときがあります。
使う心配はないのですが、政治家用語の「党を割る」というのも嫌いです。このことばには、使う人を自己陶酔させる作用があるようです。その手のことばはどれも好きにはなれません。


格闘家がよく使う「心が折れる」もその類のことばでしょう。私なら「心がくじける」と言います。
心って(党もそうなんでしょうが)折れるような固いものではないはずです。羽「折り」固め(チキンウイング・アームロック)を決められてギブアップし、鼻を「折られる」ことはあるでしょうが……。


心が折れる」は格闘技ブームのころから使われるようになった新語だと思っていたのですが、昨日意外なところでこのことばに出会いました。林不忘の「丹下左膳 乾雲坤竜の巻」に「猛りたった心が急に折れる」という表現があったのです。が、私は使いません。