旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

光太郎のアトリエ

駒込林町にあった高村光太郎のアトリエの写真を見たことがあります。何の変哲もない木造家屋だったような記憶がありますが、定かではありません。昭和20年4月の空襲で焼けてしまい、光太郎はその後岩手県の宮澤清六(賢治の弟)の家に疎開しました。(智恵子は7年前に亡くなっていました。)


光太郎のアトリエの夢を見ました。夢の中ではアトリエは焼失せず、戦後誰かに売却されていました。
現在の夢でしたから、光太郎の住んだ家はすでになく、その一部を移築した建物と庭が残っているだけでした。ところがマンションを建つことになり、それらも失われてしまうことになったのです。
持ち主が私の知人のようで、壊す前に一晩過ごすことを許されました。そこで喜び勇び、出かけていったというわけなのです。


高層ビルに囲まれたその場所は、ちょっとした公園くらいの広さがありました。色の褪せた平屋の洋館と、物置のような建物が残っていましたが、写真と似通ったところはどこにも見つけることができません。庭は狭く、古びた井戸があるだけです。
そこに泊まり、翌朝あちこちを写真に撮っているところで目が覚めてしまいました。しかし、なんで高村光太郎だったのかな。