藤田まこと、山口馬木也があまりにはまりすぎていたので、当分は見られないものとあきらめていた「剣客商売」が二時間ドラマで復活しました。秋山小兵衛は北大路欣也、せがれの大治郎は斎藤工です。
「剣客商売」は大治郎の道場が私の育った町にあったことになっていますので、原作の発表当時から読んでいました。池波正太郎がこの人をモデルにしたという中村又五郎が小兵衛を演じたシリーズは、残念なことに一部しか見ていませんが、藤田小兵衛はすべて見ました。
藤田まことは中村又五郎に敬意を表してか、彼に倣った小兵衛を作りあげていました。世故にたけているが、品のいい老人といったらいいでしょうか。
さて、北大路小兵衛です。べらんめい口調に驚きましたが、新鮮で、これもよしと思いました。ところが、ドラマの中盤から普通の老人口調に変わってしまったのです。べらんめいで通して欲しかったな−。
斎藤工はＮＨＫの土曜時代劇「オトコマエ！」を見ていましたので、チョンマゲ姿には違和感はありませんでした。が、ついつい山口馬木也と比べてしまい、うーんと首をひねるところが多々ありました。まあ大治郎は原作でもはじめのころは印象が薄い存在でしたらから、発端の今回はこれくらいでいいのかもしれません。
さて今度の「剣客商売」、連続ドラマになるのでしょうか。人気者の杏ちゃんが三冬だから、難しそうです。時代劇って制作に時間がかかりそうですから。でも前のシリーズの三冬、大路恵美から寺島しのぶに変わったよな。寺島しのぶの方が忙しそうだったけど……。
