旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

安藤礼二『折口信夫』にまだ食らいついています

読み始めて一月をとうにすぎましたが、安藤礼二の『折口信夫』(講談社)はまだ三分の一を残しています。難解だからではありません。驚くことが多すぎて、そのたびに一休みし、それをゆっくりと咀嚼しているからです。それと、註を含め、言及されている本で手元にあるものには目を通すようにしています。折口の著作も、入手が容易な岩波文庫講談社文芸文庫はすべて揃えました。
特異な資質が生んだと勝手に思ってきた折口の世界が、当時の最新の思潮を背景にしていることを『折口信夫』は教えてくれました。
今、書棚には柳田・南方・折口の著作が並んでいます。