旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

井上ひさし『頭痛肩こり樋口一葉』

井上ひさしの『頭痛肩こり樋口一葉』(集英社文庫)を読みました。新潮社の『井上ひさし全芝居』で読めるのですが大部で高価なので古本の文庫本を買いました。
井上ひさしの一葉観を知りたかったのですが、私には読み取れませんでした。芝居を引き回すのは一葉ではなく、一葉の母多喜と関わりのある稲葉鑛と中野八重です。
私は何冊か井上の戯曲を読んでいて、感心した作品も多いのですが、この『頭痛肩こり樋口一葉』は面白くありませんでした。でもこれは戯曲、舞台で完成するものです。こまつ座以外でも上演されていて、数年前には市内のホールでの公演もありました。一葉は田畑智子、花蛍は池畑慎之介だったような。